健康にいい!ジャガイモに含まれる栄養と6つの健康効果について
ジャガイモは、米、小麦、トウモロコシに続き、世界で4番目に消費され
ている食材で、栄養価も高いので昔からとても重宝されていて、カレーや
肉じゃが、コロッケやポテトサラダなどで食べると美味しいですよね。そ
んなジャガイモには、どのような栄養が含まれていて、どんな健康効果が
あるのでしょうか。今回はジャガイモに含まれる栄養と健康効果について
お伝えしていきます。
ジャガイモに含まれる栄養と6つの健康効果について
ジャガイモには、炭水化物、食物繊維、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタ
ミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸)、ビタミン
C、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、
鉄、亜鉛などの栄養が含まれていて、「高血圧予防」「便秘解消」「免疫
力アップ」「精神安定」「美肌効果」「ダイエット効果」などの健康効果
があります。
高血圧の予防
ジャガイモは、カリウムの王様と呼ばれるほどカリウムを豊富に含んでい
ます。偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で血
圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいますが、ジャガイモに含ま
れるカリウムには高血圧の原因の一つである過剰に摂取しすぎたナトリウ
ム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きがあるので、ジャガイ
モは高血圧の予防に効果的な食材といえます。
便秘解消
食物繊維とは人間の消化酵素では消化されない食事成分のこといいます。
タンパク質、脂質、炭水化物などは、消化液の酵素によって消化され、小
腸から体の中に吸収されていきますが、ジャガイモに含まれる食物繊維は
消化酵素の作用を受けずに小腸を通過して大腸まで達し、便の体積を増や
す材料となるとともに、大腸内で腸内細菌の餌として腸内環境を整えるた
めに利用されます。また、ジャガイモに含まれているデンプンは加熱調理
して、冷ますことで、食物繊維と似た働きを持ち、腸内の善玉菌の栄養源
になり善玉菌の活発化を助ける働きを持つ難消化性デンプン(レジスタン
トスターチ)変化する効果もあるので、ジャガイモは便秘解消に役立つと
いえます。
免疫力アップ
ウイルスが増殖してしまうと、風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなど
になってしまいますが、ジャガイモにはビタミンCが豊富に含まれてい
て、このビタミンCにはウイルス増殖を阻止するインターフェロンの生成
を促進する効果があるので、ビタミンCを多く含むジャガイモには免疫力
をアップする効果があるといえます。
精神安定
現代社会はストレスを受けることがとても多く、ストレスをためて生活し
ている方が増えています。人間の身体はストレスを感じると、その状況に
対応するために副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)を分泌します。こ
の抗ストレスホルモンを合成するのに必要不可欠な成分であるビタミンC
をジャガイモは豊富に含んでいます。また、神経の興奮を抑えることでリ
ラックス効果をもたらすアミノ酸として注目されるGABAA(ガンマアミノ
酸)も含まれているので、ジャガイモにはストレスを緩和して、精神を安
定させる効果があります。
美肌効果
ジャガイモにはビタミンCが豊富に含まれています。このビタミンCには
美肌作りに欠かせない、コラーゲンの生成を助ける働きや、シミやソバカ
ス、シワや肌荒れ、ニキビの炎症などを防ぐ効果があるので、ジャガイモ
には美肌効果があるといえます。
ダイエット効果
ジャガイモのカロリーは野菜などと比べると高めですが、お米などの主食
と比べると半分以下のカロリーです。また、デンプンなど糖質量が多いと
思われがちですが、ジャガイモのデンプンに含まれるレジスタントスター
チには、食後の急激な血糖値の上昇を抑え、糖質の吸収を抑える働きがあ
ります。ジャガイモには満腹ホルモンを分泌して、満腹感を感じさせやす
くする可能性のあるジャガイモ特有のタンパク質であるポテトプロテイン
も含まれているので、ジャガイモはお米などの主食と置き換えて食べると
ダイエットに効果的といえます。
最後に
今回はジャガイモに含まれる栄養と6つの健康効果についてお伝えしまし
た。ジャガイモには毒成分であるポテトグリコアルカロイド(ソラニン、
チャコニン)が含まれているので、毒性が強い芽は取り除きましょう。ま
た、光に当たって緑色に変色した部分にも毒性物質が多く含まれているの
で、食中毒予防のため厚めに皮を剥いで調理に使うと良いでしょう。