健康にいい!銀杏に含まれる栄養と健康効果7選について
銀杏はイチョウという木の種子で、殻を割って取り出した中の仁
が食用として利用されています。仁は熱すると半透明の鮮やかな
緑色になり、水分を吸うと黄色っぽく不透明になります。銀杏は
モチモチとした食感と独特な歯ごたえがあり、彩りも良いので、
茶碗蒸しや、がんもどき、おこわなどの料理や酒の肴として人気
があります。そんな銀杏には一体どんな栄養が含まれていて、ど
のような健康効果があるのでしょうか。今回は銀杏に含まれる栄
養と健康効果7選についてお伝えします。
- 健康にいい!銀杏に含まれる栄養と健康効果7選について
- 銀杏(ぎんなん)に含まれる栄養と健康効果7選について
- 免疫力アップ
- 疲労回復
- 高血圧の予防
- 貧血の予防
- 老化防止
- 精神の安定
- 美肌効果
- 最後に注意点
銀杏(ぎんなん)に含まれる栄養と健康効果7選について
銀杏には、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン A、ビタミンB
群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、
パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウ
銅、マンガン、食物繊維などの栄養が含まれていて、「免疫力ア
ップ」「疲労回復」「高血圧の予防」「貧血の予防」「老化防
止」「精神の安定」「美肌効果」などの健康効果があります。
免疫力アップ
偏った食生活や、加齢、冷え、ストレスなどが原因で免疫力は低
下してしまいます。銀杏に含まれているタンパク質には白血球な
どの免疫細胞や、免疫に関わる酵素の材料となる働きがありま
す。また、喉や鼻などにある粘膜や、血管を健康な状態に保つこ
とで、細菌やウイルスに感染することを防ぐ働きがあるビタミンA
や、免疫機能を担う白血球のひとつである好中球の活性維持や増
強に関与する働きや、ウイルスの増殖を阻止する働きがあるイン
ターフェロンの生成を促進する効果や、粘膜の形成に関与し、口
や鼻からウイルスが侵入するのを防ぐなどの効果があるビタミン
C、抗酸化作用によって免疫細胞が働きにくくなる原因である活性
酸素を除去し抑制することで免疫細胞を活性化させる働きがある
ビタミンEや、免疫の為に必要なタンパク質の生成を助ける働きが
ロブリンという抗体の生成に関与するビタミンB6や、細胞がウイ
ルスや細菌に感染するとシグナルとなって免疫細胞を活性化させ
る働きがある亜鉛なども含まれているので、銀杏には免疫力をア
ップする効果があると言えます。
疲労回復
人間の身体は、病気、栄養不足、運動不足、睡眠不足、ストレス
などによって、疲れてしまうと疲労状態になってしまいます。銀
杏に多く含まれるビタミンB群には、エネルギーを生み出すために
欠かせない三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解や代
す。また、筋肉を修復することで、筋肉が弱り、内臓の働きが衰
えて疲労しやすくなるのを防ぐ働きがあるタンパク質や、血糖値
を正常な値に維持することで疲れにくくする働きがある炭水化物
(糖質)、疲労回復に効果のある栄養素の吸収を大幅にアップさせる
働きがあるビタミンCなども含まれているので、銀杏には疲労を回
復する効果があると言えます。
高血圧の予防
偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で
血圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいます。銀杏に含
まれるカリウムには高血圧の原因の一つである過剰に摂取しすぎ
たナトリウム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きがあ
ります。また、血管を緩めることで、血圧の上昇を抑える働きが
あるマグネシウムや、体内で使用されたナトリウムの排出を促進
し血圧を下げる働きがあるタンパク質なども含まれているので、
銀杏には高血圧を予防する効果があると言えます。
貧血の予防
血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な
成分のひとつである鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが体内
で生成されずに減少してしまい、貧血になってしまいます。銀杏
にはヘモグロビンを生成するのに必要な成分である鉄が含まれて
います。また、ホルモンバランスの調整や赤血球の中にあり血液
中で鉄や酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するのに必要なビ
タミンB6や、異常な赤芽球が増えてしまい酸素が減って貧血にな
るのを防ぐ働きがある葉酸、抗酸化作用によって体に身体に有害
な活性酸素を除去し抑制することで、病気などの抵抗力を高めて
全身の細胞に酸素を運んでいる赤血球の生成や、血流を改善する
働きがあるビタミンCやビタミンE、造血を助ける働きがある亜鉛
や銅なども含まれているので、銀杏には貧血を予防する効果があ
ると言えます。
老化防止
体に侵入したウイルスや細菌を攻撃する働きがある活性酸素が過
剰に働くと正常な細胞にも攻撃をしてしまいます。これにより細
胞内や核酸、血管内などの体の様々な部位に悪影響を与えてしま
い、老化の要因となってしまいます。銀杏に含まれるビタミンCや
ビタミンEには抗酸化作用があり、増えすぎてしまった活性酸素を
除去し抑制する働きによって、活性酸素が過剰に働き正常な細胞
を攻撃してしまうのを防ぐ効果があるので、銀杏には老化を防止
する効果があると言えます。
精神の安定
現代社会はストレスを受けることがとても多く、ストレスをため
て生活している方が増えています。人間の身体はストレスを感じ
ると、その状況に対応するためにストレスを緩和する働きがある
副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)を分泌します。銀杏にはこ
の抗ストレスホルモンを生成し分泌する際に必要不可欠な成分で
あるビタミンCが含まれています。また、糖質の代謝を促進するこ
とでイライラの解消に効果があるビタミンB1や、抗ストレスホル
モンの合成を促進する働きによってストレスを緩和する効果があ
るパントテン酸、感情のバランスを調整し情緒不安定になった
り、イライラしやすくなったりするのを防ぐセロトニンと呼ばれ
る脳内ホルモンの分泌を促す働きがあるビタミンDや、神経の興奮
や緊張を緩和する働きによって、神経機能や精神面が不調になる
のを防ぐ効果のあるカルシウムなども含まれているので、銀杏は
ストレスを緩和し精神を安定させる効果があると言えます。
美肌効果
銀杏に豊富に含まれるビタミンCには美肌作りに欠かせない、コラ
ーゲンの生成を助ける働きや、シミやソバカス、シワや肌荒れ、
ニキビの炎症などを防ぐ効果があります。また、血液循環を促す
ことで、クマやくすみを改善する働きや、肌の新陳代謝を向上さ
脂質を分解する働きによって、過酸化脂質が原因のひとつとして
考えられている大人ニキビを予防する効果のあるビタミンB2、抗
酸化作用により体のサビと言われる過酸化物質が生成されるのを
防ぎ、くすみの原因を作りにくくする働きがあるビタミンEや、肌
のターンオーバーを正常に保ち、肌をスベスベにする働きがある
ビタミンAなども含まれているので、銀杏には美肌効果があると言
えます。
最後に注意点
今回は銀杏に含まれる栄養と健康効果7選についてお伝えしまし
た。銀杏を食べ過ぎてしまうと銀杏中毒と呼ばれる症状を起こす
可能性があります。銀杏には4-O-メチルピリドキシンとい言うビ
タミンB6の働きを阻害する成分が含まれています。なので、銀杏
を食べ過ぎてしまうと、ビタミンB6の欠乏による腹痛や下痢、呼
吸困難、痙攣などの症状が出る場合があるので食べ過ぎには注意
して食べましょう。大人の場合は解毒酵素を持っているので一日
に10粒程度であれば食べても中毒症状を起こすことは少ないと言
われていますが、人によってはそれ以下の数でも中毒症状が起こ
る可能性があるので気を付けましょう。また、また、小さいお子
さんに食べさせる場合は1~2粒程度に留めておきましょう。