健康にいい!カステラに含まれる栄養と健康効果9選について
カステラとは小麦粉、卵、砂糖、ザラメ、水飴などの材料を混ぜ合わせた生地をオーブンで焼いた菓子の一つで、ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本で作られた和菓子だと言われています。カステラはふんわりとした甘みの強いスポンジ生地が特徴で、煎茶やほうじ茶といった日本茶と相性が良く、また、餡子などと一緒に食べても美味しいですよね。そんなカステラには一体どんな栄養が含まれていて、どのような健康効果があるのでしょうか。今回はカステラに含まれる栄養と健康効果9選についてお伝えしていきます。余談ですが、カステラを食べる際に邪魔だと思われがちなカステラの底に付いている紙には、カステラを焼く際に型の隙間から砂糖が漏れ出してしまいカステラが綺麗に焼けなくなるのを防ぐ効果や、ザラメが完全に溶けてしまいジャリジャリとした食感がなくなるのを防ぐ効果などがあるって知っていましたか。邪魔だと思われがちなカステラの底に付いて紙ですが、カステラ作りにおいては、とても重要なものだったのですね。
カステラに含まれる栄養と健康効果9選について
カステラには、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンA、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、食物繊維などの栄養が含まれていて、「免疫力アップ」「疲労回復」「ガンの予防」「高血圧の予防」「貧血の予防」「目の健康維持」「骨や歯の健康維持」「老化防止」「美肌効果」などの健康効果があります。
免疫力アップ
偏った食生活や、加齢、冷え、ストレスなどが原因で免疫力は低下してしまうと、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染や食中毒などの細菌感染を起こしやすくなってしまいます。カステラに含まれているタンパク質には白血球などの免疫細胞や、免疫に関わる酵素の材料となり免疫力をアップする効果があります。また、血管の強化や、気管支の粘膜を正常に保ち、成長を促進させ、免疫細胞の働きを活発にすることによって、喉や鼻の粘膜を強化して、ウイルスの侵入を防ぐ効果があるビタミンAや、抗酸化作用によって免疫細胞が働きにくくなる原因である活性酸素を除去し抑制することで免疫細胞を活性化させる働きがあるビタミンEやセレン、免疫機能を維持する効果のある免疫グロブリンという抗体の生成に関与するビタミンB6や、免疫の為に必要なタンパク質の生成を助ける働きがあるパントテン酸や葉酸、細胞がウイルスや細菌に感染するとシグナルとなって免疫細胞を活性化させる働きがある亜鉛なども含まれているので、カステラには免疫力をアップする効果があると言えます。
疲労回復
人間の身体は、病気、栄養不足、運動不足、睡眠不足、ストレスなどによって、疲れてしまうと疲労状態になってしまいます。カステラに含まれるビタミンB群には、エネルギーを生み出すために欠かせない三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解や、代謝に必要な酵素を補酵素としてサポートする重要な働きがあり、エネルギー不足による疲労を防ぐ効果があります。また、筋肉を修復することで、筋肉が弱り、内臓の働きが衰えて疲労しやすくなるのを防ぐ働きがあるタンパク質や、血糖値を正常な値に維持することで疲れにくくする働きがある炭水化物(糖質)なども含まれているので、カステラには疲労を回復する効果があると言えます。
ガンの予防
ガンは日本人の三大死亡原因の1つとしてされていて、約3人に1人がガンで亡くなっていると言われています。カステラに含まれるモリブデンには発ガン物質の一つである亜硝酸アミンの吸収や蓄積を防ぐ働きによって、ガンを予防する効果があります。また、抗酸化作用によって、ガンの原因物質である増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きがあるビタミンEやセレンなども含まれているので、カステラにはガンを予防する効果があると言えます。
高血圧の予防
偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で血圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいますが、カステラに含まれるカリウムには高血圧の原因の一つである過剰に摂取しすぎたナトリウム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きがあります。また、血管を緩めることで、血圧の上昇を抑える働きがあるマグネシウムや、体内で使用されたナトリウムの排出を促進し血圧を下げる働きがあるタンパク質なども含まれているので、カステラには高血圧を予防する効果があると言えます。
貧血の予防
血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な成分のひとつである鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが体内で生成されずに減少してしまい、貧血になってしまいます。カステラにはヘモグロビンを生成するのに必要な成分である鉄分が含まれています。また、ヘモグロビンを含有している赤血球の生成を促す働きがあるビタミンB群のひとつであるビタミンB12や、ホルモンバランスの調整や赤血球の中にあり血液中で鉄や酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するのに必要なビタミンB6、異常な赤芽球が増えてしまい酸素が減って貧血になるのを防ぐ働きがある葉酸や、抗酸化作用によって体に身体に有害な活性酸素を除去し抑制することで、病気などの抵抗力を高めて全身の細胞に酸素を運んでいる赤血球の生成や血流を改善する働きがあるビタミンEやセレン、血液に含まれる鉄が不足した場合に、肝臓に蓄えられている鉄の運搬を補助し、造血を促す作用があるモリブデンや、造血を助ける働きによって貧血を予防する効果がある亜鉛や銅なども含まれているので、カステラには貧血を予防する効果があると言えます。
目の健康維持
テレビや、スマートフォン、インターネットなどを長時間使い続けてしまうと目が疲れてしまいますが、カステラに含まれるセレンには抗酸化作用があり、この抗酸化作用には目を光障害から保護することで、パソコンやスマートフォンなどを長時間使用することによる眼精疲労の改善や、加齢性の目の病気である白内障や加齢黄斑変症などを予防する効果があります。また、目の結膜を活性化させる働きによって、目の潤いを保つのをサポートする効果や視覚情報を脳に伝えるロドプシンという物質の再合成を促進する働きなどがあるビタミンAや、目の周辺の筋肉の疲れを和らげる働きがあるビタミンB1、目の粘膜を正常にする働きがあるビタミンB2や、目の水晶体の代謝と免疫機能を高める働きがあるビタミンB6、視神経の機能を正常にする働きがあるビタミンB12や、血行促進作用によって疲れ目やドライアイの防止や老眼予防に効果があるビタミンE、視神経の伝達をサポートする働きがある亜鉛なども含まれているので、カステラには目を健康に維持する効果があると言えます。
骨や歯の健康維持
カルシウムが不足してしまうと、血液中のカルシウム濃度を一定に保つために、骨に貯蔵されているカルシウムを血液中に溶かし出し、カルシウム濃度を一定に保ちます。なので、カルシウム不足が長期間に渡って続いてしまうと、骨がもろくなり、骨粗鬆症や軟骨化症などの病気になりやすくなってしまいます。カステラには骨や歯を作るのに必要な主成分であるカルシウムが含まれています。また、カルシウムが骨から溶け出してしまい、骨密度が下がるのを防ぐ効果があるマグネシウムや、カルシウムやマグネシウムと結びついて、「リン酸カルシウム」や「リン酸マグネシウム」となって骨や歯を形成する働きがあるリン、吸収されにくいカルシウムの吸収を促進し、骨や歯を丈夫にして骨の強度を高める働きがあるビタミンKなども含まれているので、カステラには骨や歯を健康に維持する効果があると言えます。
老化防止
体に侵入したウイルスや細菌を攻撃する働きがある活性酸素が過剰に働くと正常な細胞にも攻撃をしてしまいます。これにより細胞内や核酸、血管内などの体の様々な部位に悪影響を与えてしまい、老化の要因となってしまいます。カステラに含まれるビタミンEやセレンには抗酸化作用があり、増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きによって、活性酸素が過剰に働き正常な細胞を攻撃してしまうのを防ぐ効果があるので、カステラには老化を防止する効果があると言えます。
美肌効果
カステラに含まれるビタミンAには肌のターンオーバーを正常に保ち、肌をスベスベにする働きがあります。また、血液循環を促すことで、クマやくすみを改善する働きや、肌の新陳代謝を向上させるなどの効果があるナイアシンや、脂質の代謝に関与し過酸化脂質を分解する働きによって、過酸化脂質が原因のひとつとして考えられている大人ニキビを予防する効果のあるビタミンB2、抗酸化作用により体のサビと言われる過酸化物質が生成されるのを防ぎ、くすみの原因を作りにくくする働きがあるビタミンEやセレンなども含まれているので、カステラには美肌効果があると言えます。
最後に
今回はカステラに含まれる栄養と健康効果9選についてお伝えしてきました。カステラはビタミンやミネラル、タンパク質や炭水化物などの栄養を含んでいて、「免疫力アップ」「疲労回復」「ガンの予防」「高血圧の予防」「貧血の予防」「目の健康維持」「骨や歯の健康維持」「老化防止」「美肌効果」などの健康効果があるので、健康にいい食品と言えますね。