健康にいい!醤油(しょうゆ)に含まれる栄養と健康効果8選について

 

健康にいい!醤油(しょうゆ)に含まれる栄養と健康効果8選について

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日本の料理に欠かすことのできない醤油は穀物を原料とし、発酵させて製造する調味料で、製造方法、原料、特徴などから、「こいくち」「うすくち」「たまり」「さいしこみ」「しろ」の5種類に分類され、刺身や、お寿司、汁物、煮物などの料理に利用されます。そんな醤油には一体どんな栄養が含まれていて、どのような健康効果があるのでしょうか。今回は醤油に含まれる栄養と健康効果8選についてお伝えしていきます。

 

 

醤油(しょうゆ)に含まれる栄養と健康効果8選について

醤油には、タンパク質、炭水化物、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12葉酸パントテン酸、ビオチン)、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、ニコチアナミンなどの栄養を含んでいて、「疲労回復」「高血圧の予防」「ガンの予防」「糖尿病の予防」「貧血の予防」「目の健康維持」「老化防止」「美肌効果」などの健康効果があります。

 

疲労回復

人間の身体は、病気、栄養不足、運動不足、睡眠不足、ストレスなどによって、疲れてしまうと疲労状態になってしまいます。醤油に含まれるビタミンB群には、エネルギーを生み出すために欠かせない三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解や代謝に必要な酵素補酵素としてサポートする重要な働きがあり、エネルギー不足による疲労を防ぐ効果があります。また、筋肉を修復することで、筋肉が弱り、内臓の働きが衰えて疲労しやすくなるのを防ぐ働きがあるタンパク質や、血糖値を正常な値に維持することで疲れにくくする働きがある炭水化物(糖質)なども含まれているので、醤油には疲労を回復する効果があると言えます。

 

高血圧の予防

偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で血圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいますが、醤油に含まれるニコチアナミンというアミノ酸には血圧を上げる酵素を阻害し血圧の上昇を抑える働きによって、高血圧を予防する効果があります。また、高血圧の原因の一つである過剰に摂取しすぎたナトリウム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きがあるカリウムや、血管を緩めることで、血圧の上昇を抑える働きがあるマグネシウム、体内で使用されたナトリウムの排出を促進し血圧を下げる働きがあるタンパク質なども含まれているので、醤油には高血圧を予防する効果があると言えます。

 

ガンの予防

ガンは日本人の三大死亡原因の1つとしてされていて、約3人に1人がガンで亡くなっていると言われています。醤油に含まれる香り成分であるフラノンやセレンには抗酸化作用があり、ガンの原因物質である増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きによって、ガンを予防する効果があります。また、発ガン物質の一つである亜硝酸アミンの吸収や蓄積を防ぐ働きがあるモリブデンも含まれているので、醤油にはガンを予防する効果があると言えます。

 

糖尿病の予防

偏った食生活、運動不足、肥満、喫煙、ストレス、遺伝、インスリン欠乏などが原因で血糖値が高くなってしまうと糖尿病になるリスクが高まってしまいます。醤油に含まれるメラノイジンという褐色の色素成分にはコレステロール値を下げ、血糖値を正常に保つ働きによって、糖尿病を予防する効果があります。また、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込む働きがあるインスリンの分泌が上手くいかなくなり、働きが悪くなってしまうのを防ぐ効果があるマグネシウムも含まれているので、醤油には糖尿病を予防する効果があると言えます。

 

貧血の予防

血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な成分のひとつである鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが体内で生成されずに減少してしまい、貧血になってしまいます。醤油にはヘモグロビンを生成するのに必要な成分である鉄分が含まれています。また、ヘモグロビンを含有している赤血球の生成を促す働きがあるビタミンB群のひとつであるビタミンB12や、ホルモンバランスの調整や赤血球の中にあり血液中で鉄や酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するのに必要なビタミンB6、異常な赤芽球が増えてしまい酸素が減って貧血になるのを防ぐ働きがある葉酸や、抗酸化作用によって体に身体に有害な活性酸素を除去し抑制することで、病気などの抵抗力を高めて全身の細胞に酸素を運んでいる赤血球の生成や血流を改善する働きがあるセレン、血液に含まれる鉄が不足した場合に、肝臓に蓄えられている鉄の運搬を補助し、造血を促す作用があるモリブデンや、造血を助ける働きがある亜鉛や銅なども含まれているので、醤油には貧血を予防する効果があると言えます。

 

目の健康維持

テレビや、スマートフォン、インターネットなどを長時間使い続けてしまうと目が疲れてしまいますが、醤油に含まれるセレンには抗酸化作用があり、この抗酸化作用には目を光障害から保護することで、パソコンやスマートフォンなどを長時間使用することによる眼精疲労の改善や、加齢性の目の病気である白内障や加齢黄斑変症などを予防する効果があります。また、目の周辺の筋肉の疲れを和らげる働きがあるビタミンB1や、目の粘膜を正常にする働きがあるビタミンB2、目の水晶体の代謝と免疫機能を高める働きがあるビタミンB6や、視神経の機能を正常にする働きがあるビタミンB12、視神経の伝達をサポートする働きがある亜鉛なども含まれているので、醤油には目を健康に維持する効果があると言えます。

 

老化防止

体に侵入したウイルスや細菌を攻撃する働きがある活性酸素が過剰に働くと正常な細胞にも攻撃をしてしまいます。これにより細胞内や核酸、血管内などの体の様々な部位に悪影響を与えてしまい、老化の要因となってしまいます。醤油に含まれるセレンには抗酸化作用があり、増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きによって、活性酸素が過剰に働き正常な細胞を攻撃してしまうのを防ぐ効果があるので、醤油には老化を防止する効果があると言えます。

 

美肌効果

醤油に含まれるビタミンB群のひとつであるナイアシンには血液循環を促すことで、クマやくすみを改善する働きや、肌の新陳代謝を向上させるなどの効果があります。また、脂質の代謝に関与し過酸化脂質を分解する働きによって、過酸化脂質が原因のひとつとして考えられている大人ニキビを予防する効果のあるビタミンB2や、抗酸化作用により体のサビと言われる過酸化物質が生成されるのを防ぎ、くすみの原因を作りにくくする働きがあるセレンなども含まれているので、醤油には美肌効果があると言えます。

 

最後に

今回は醤油に含まれる栄養と健康効果8選についてお伝えしました。醤油はビタミンやミネラルなどの栄養を含んでいて、「疲労回復」「高血圧の予防」「ガンの予防」「糖尿病の予防」「貧血の予防」「目の健康維持」「老化防止」「美肌効果」などの健康効果があるので、健康に良い調味料と言えますね。