健康にいい!南瓜(かぼちゃ)に含まれる栄養と健康効果11選について
カボチャの原産は南アフリカ大陸で、1532年―1555年にカンボジ
アから日本に渡来してきと言われています。現在日本で広く栽培
されているカボチャはセイヨウカボチャと言う種類でアンデス山脈
高地の冷涼な土地で栽培化されたものです。果肉は粉質で食感はホ
クホクとしていて甘みが強いのが特徴です。カボチャの煮物や天ぷ
ら、炒め物やスープ、ケーキなんかは美味しいですよね。そんなカ
ボチャには一体どんな栄養が含まれていて、どのような健康効果が
あるのでしょうか。今回はカボチャに含まれる栄養と健康効果11選
についてお伝えしていきます。
- 健康にいい!南瓜(かぼちゃ)に含まれる栄養と健康効果11選について
- 南瓜(かぼちゃ)に含まれる栄養と健康効果11選について
- 免疫力アップ
- 疲労回復
- 高血圧の予防
- ガンの予防
- 貧血の予防
- 便秘解消
- 骨や歯の健康維持
- 目の健康維持
- 精神の安定
- 老化防止
- 美肌効果
- 最後に
南瓜(かぼちゃ)に含まれる栄養と健康効果11選について
カボチャには、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンA、ビタミ
ンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉
酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミン
鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレン、モリブデン、食物繊維などの栄
養が豊富に含まれていて、「免疫力アップ」「疲労回復」「高血圧
の予防」「ガンの予防」「貧血の予防」「便秘解消」「骨や歯の健
康維持」「目の健康維持」「精神の安定」「老化防止」「美肌効
果」などの健康効果があります。
免疫力アップ
偏った食生活や、加齢、冷え、ストレスなどが原因で免疫力は低下
してしまいます。カボチャに含まれるβ-カロテンは体内でビタミ
ンAに変換され、喉や鼻などにある粘膜や、血管を健康な状態に保
つことで、細菌やウイルスに感染することを防ぐ働きがあります。
また、免疫機能を担う白血球のひとつである好中球の活性維持や増
強に関与する働きや、ウイルスの増殖を阻止する働きがあるイン
ターフェロンの生成を促進する効果や、粘膜の形成に関与し、口や
鼻からウイルスが侵入するのを防ぐなどの効果があるビタミンC
や、抗酸化作用によって免疫細胞が働きにくくなる原因である活性
酸素を除去し抑制することで免疫細胞を活性化させる働きがあるビ
タミンEやセレン、免疫の為のタンパク質の生成を助ける働きや、
免疫機能を維持する効果のある免疫グロブリンという抗体の生成に
関与するビタミンB6、パントテン酸、葉酸や、細胞がウイルスや細
菌に感染するとシグナルとなって免疫細胞を活性化させる働きがあ
る亜鉛、血球などの免疫細胞や、免疫に関わる酵素の材料となる働
きがあるタンパク質なども含まれているので、カボチャは免疫力を
アップするのに効果的な食材と言えます。
疲労回復
人間の身体は、病気、栄養不足、運動不足、睡眠不足、ストレスな
どによって、疲れてしまうと疲労状態になってしまいます。カボ
チャに多く含まれるビタミンB群には、エネルギーを生み出すため
に欠かせない三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解や代
す。また、筋肉を修復することで、筋肉が弱り、内臓の働きが衰え
て疲労しやすくなるのを防ぐ働きがあるタンパク質や、血糖値を正
常な値に維持することで疲れにくくする働きがある炭水化物(糖
質)、疲労回復に効果のある栄養素の吸収を大幅にアップさせる働
きがあるビタミンCなども含まれているので、カボチャは疲労を回
復する効果的な食材と言えます。
高血圧の予防
偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で血
圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいます。カボチャに含
まれるカリウムには高血圧の原因の一つである過剰に摂取しすぎた
ナトリウム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きがあり
ます。また、血管を緩めることで、血圧の上昇を抑える働きがある
マグネシウムや、体内で使用されたナトリウムの排出を促進し血圧
を下げる働きがあるタンパク質なども含まれているので、カボチャ
には高血圧を予防する効果があると言えます。
ガンの予防
ガンは日本人の三大死亡原因の1つとしてされていて、約3人に1
人がガンで亡くなっているといわれています。カボチャに豊富に含
まれるビタミンCやビタミンE、セレンなどには抗酸化作用があ
り、ガンの原因物質である増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑
制する働きがあるので、カボチャにはガンを予防する効果があると
言えます。
貧血の予防
血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な成
分のひとつである鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが体内で生
成されずに減少してしまい、貧血になってしまいます。カボチャに
はヘモグロビンを生成するのに必要な成分である鉄が含まれていま
す。また、ホルモンバランスの調整や赤血球の中にあり血液中で鉄
や酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するのに必要なビタミン
B6、異常な赤芽球が増えてしまい酸素が減って貧血になるのを防ぐ
働きがある葉酸、抗酸化作用によって体に身体に有害な活性酸素を
除去し抑制することで、病気などの抵抗力を高めて全身の細胞に酸
素を運んでいる赤血球の生成や、血流を改善する働きがあるビタミ
ンCやビタミンE、セレンなども含まれているので、カボチャには
貧血を予防する効果があると言えます。
便秘解消
食物繊維とは人間の消化酵素では消化されない食事成分のこと言
い、タンパク質、脂質、炭水化物などは、消化液の酵素によって消
化され、小腸から体の中に吸収されていきますが、カボチャに豊富
に含まれる食物繊維は消化酵素の作用を受けずに小腸を通過して大
腸まで達し、便の体積を増やす材料となるとともに、大腸内で腸内
細菌の餌として腸内環境を整えるなどの働きがあります。また、善
玉菌を増やす乳酸菌の栄養素となり、腸の蠕動運動(ぜんどううん
どう)の働きを活発にして、便通をスムーズにする働きがあるビタ
ミンCやビタミンEなども含まれているので、カボチャには便秘を
解消する効果があると言えます。
骨や歯の健康維持
カボチャには骨や歯を作るのに必要な主成分であるカルシウムが含
まれています。また、吸収されにくいカルシウムの吸収を促進し、
骨や歯を丈夫にして骨の強度を高める働きがあるビタミンKも含ま
れているので、カボチャは骨や歯を健康に保つのに良い食材と言え
ます。
目の健康維持
テレビや、スマートフォン、インターネットなどを長時間使い続け
てしまうと眼が疲れてしまいますが、カボチャに含まれるビタミン
Cやセレンには抗酸化作用があり、この抗酸化作用には目を光障害
から保護することで、パソコンやスマートフォンなどを長時間使用
することによる眼精疲労の改善や、加齢性の目の病気である白内障
や加齢黄斑変症などを予防する効果があります。また、目の結膜を
活性化させる働きによって、目の潤いを保つのをサポートする効果
や、視覚情報を脳に伝えるロドプシンという物質の再合成を促進す
る働きなどがあるビタミンAや、目の周辺の筋肉の疲れを和らげる
働きがあるビタミンB1、目の粘膜を正常にする働きがあるビタミ
ンB2や、血行促進作用によって疲れ目やドライアイの防止や老眼
予防に効果があるビタミンE、視神経の伝達をサポートする働きが
ある亜鉛や、眼球内で強い抗酸化作用を発揮し、眼精疲労や視力の
低下、様々な目の病気を予防する効果があるカボチャなどの緑黄色
野菜に多く含まれるルテインなども含まれているので、カボチャは
目を健康に維持するのに良い食材と言えます。
精神の安定
現代社会はストレスを受けることがとても多く、ストレスをためて
生活している方が増えています。人間の身体はストレスを感じる
と、その状況に対応するためにストレスを緩和する働きがある副腎
皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)を分泌しますが、カボチャに
は、この抗ストレスホルモンを生成し分泌する際に必要不可欠な成
分であるビタミンCが含まれています。また、抗ストレスホルモン
の合成を促進する働きがあるパントテン酸や、神経の興奮や緊張を
緩和する働きによって、神経機能や精神面が不調になるのを防ぐ効
果のあるカルシウムなども含まれているので、カボチャは精神を安
定させるのに良い食材といえます。
老化防止
体に侵入したウイルスや細菌を攻撃する働きがある活性酸素が過剰
に働くと正常な細胞にも攻撃をしてしまいます。これにより細胞内
や核酸、血管内などの体の様々な部位に悪影響を与えてしまい、老
化の要因となってしまいます。カボチャに含まれるビタミンCやビ
タミンE、セレンなどには抗酸化作用があり、老化の原因である増
えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きがあるので、カボ
チャには老化を防止する効果があると言えます。
美肌効果
カボチャに豊富に含まれるビタミンCには美肌作りに欠かせない、
コラーゲンの生成を助ける働きや、シミやソバカス、シワや肌荒
れ、ニキビの炎症などを防ぐ働きがあります。また、血液循環を促
すことで、クマやくすみを改善する働きや、肌の新陳代謝を向上さ
せるなどの効果があるナイアシンや、脂質の代謝に関与し過酸化脂
質を分解する働きによって、過酸化脂質が原因のひとつとして考え
られている大人ニキビを予防する効果のあるビタミンB2、抗酸化作
用により体のサビと言われる過酸化物質が生成されるのを防ぎ、く
すみの原因を作りにくくする働きがあるビタミンEやセレン、肌の
ターンオーバーを正常に保ち、肌をスベスベにする働きがあるビタ
ミンAなども含まれているので、カボチャには美肌効果があると言
えます。
最後に
今回はカボチャに含まれる栄養と健康効果11選についてお伝えしま
した。カボチャは常温の風通しの良い所に保存すると1~2ヶ月ほ
ど日持ちします。また、カットしたカボチャを保存したい場合は、
種やワタをきれいに取り除き、ラップをして冷蔵庫の野菜室で保存
すると1週間ぐらいの保存が可能です。カボチャには健康に良い栄
養が豊富に含まれているので、毎日の食生活に積極的に取り入れて
いきたいですね。