健康にいい!ビールに含まれる栄養と健康効果5選について
健康にいい!ビールに含まれる栄養と健康効果5選について
ビールは大麦の麦芽やビール酵母、ホップ、水などを原料に作るお酒の一種で、ラガーやエールなどの様々な種類があり、世界中の国で飲まれています。日本のビールはアルコール度数が5.0%のピルスナースタイルのラガーが一般的で、主にアサヒビールや麒麟麦酒、サッポロビール、サントリーなどで製造されているビールです。そんなビールには一体どんな栄養が含まれていて、どのような健康効果があるのでしょうか。今回はビールに含まれる栄養と健康効果5選についてお伝えしていきます。
ビールに含まれる栄養と健康効果5選について
ビールには、タンパク質、炭水化物、ビタミンB群(ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン)、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、マンガン、ヨウ素などの栄養が含まれていて、「免疫力アップ」「疲労回復」「高血圧の予防」「骨や歯の健康維持」「美肌効果」などの健康効果があります。
免疫力アップ
偏った食生活や、加齢、冷え、ストレスなどが原因で免疫力は低下してしまうと、風邪やインフルエンザなどのウイルス感染や食中毒などの細菌感染を起こしやすくなってしまいます。ビールに含まれているタンパク質には白血球などの免疫細胞や、免疫に関わる酵素の材料となり免疫力をアップする効果があります。また、免疫機能を維持する効果のある免疫グロブリンという抗体の生成に関与するビタミンB6や、免疫の為に必要なタンパク質の生成を助ける働きがあるパントテン酸や葉酸なども含まれているので、ビールには免疫力をアップする効果があると言えます。
疲労回復
人間の身体は、病気、栄養不足、運動不足、睡眠不足、ストレスなどによって、疲れてしまうと疲労状態になってしまいます。ビールに多く含まれるビタミンB群には、エネルギーを生み出すために欠かせない三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解や、代謝に必要な酵素を補酵素としてサポートする重要な働きがあり、エネルギー不足による疲労を防ぐ効果があります。また、筋肉を修復することで、筋肉が弱り、内臓の働きが衰えて疲労しやすくなるのを防ぐ働きがあるタンパク質や、血糖値を正常な値に維持することで疲れにくくする働きがある炭水化物(糖質)なども含まれているので、ビールには疲労を回復する効果があると言えます。
高血圧の予防
偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で血圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいますが、ビールに含まれるカリウムには高血圧の原因の一つである過剰に摂取しすぎたナトリウム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きがあります。また、血管を緩めることで、血圧の上昇を抑える働きがあるマグネシウムや、体内で使用されたナトリウムの排出を促進し血圧を下げる働きがあるタンパク質なども含まれているので、ビールには高血圧を予防する効果があると言えます。
骨や歯の健康維持
カルシウムが不足してしまうと、血液中のカルシウム濃度を一定に保つために、骨に貯蔵されているカルシウムを血液中に溶かし出し、カルシウム濃度を一定に保ちます。なので、カルシウム不足が長期間に渡って続いてしまうと、骨がもろくなり、骨粗鬆症や軟骨化症などの病気になりやすくなってしまいます。ビールには骨や歯を作るのに必要な主成分であるカルシウムが含まれています。また、カルシウムが骨から溶け出してしまい、骨密度が下がるのを防ぐ効果があるマグネシウムや、カルシウムやマグネシウムと結びついて、「リン酸カルシウム」や「リン酸マグネシウム」となって骨や歯を形成する働きがあるリンなども含まれているので、ビールには骨や歯を健康に維持する効果があると言えます。
美肌効果
ビールに含まれているナイアシンには、血液循環を促すことで、クマやくすみを改善する働きや、肌の新陳代謝を向上させるなどの効果があります。また、脂質の代謝に関与し過酸化脂質を分解する働きによって、過酸化脂質が原因のひとつとして考えられている大人ニキビを予防する効果のあるビタミンB2も含まれているので、ビールには美肌効果があると言えます。
最後に
今回はビールに含まれる栄養と健康効果5選についてお伝えしました。ビールは炭水化物やビタミンB群などの栄養を豊富に含んでいて、「免疫力アップ」「疲労回復」「高血圧の予防」「骨や歯の健康維持」「美肌効果」などの健康効果があるので、健康にいい飲み物と言えます。ただ、ビールは炭水化物を多く含んでいて、350mlあたりのカロリーが100gのご飯と大差がないので、飲み過ぎには注意しましょう。