健康にいい!キクラゲに含まれる栄養と健康効果5選について

 

健康にいい!キクラゲに含まれる栄養と健康効果5選について

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木耳(きくらげ)とはシロキクラゲ科シロキクラゲ属に分類されるキクラゲ類の総称で、春から秋にかけて、広葉樹のニワトコやケヤキなどの倒木や枯枝などに自生しています。中国や台湾、日本、ベトナムなどで栽培もされていて、主に中国や日本、台湾、韓国などの東アジアで食用として利用されます。キクラゲは、プルンとした食感とコリコリとした歯ごたえが特徴で、炒め物や酢の物、和え物、天ぷら、あんかけ、佃煮、炊き込みご飯、スープ、サラダなどで食べると美味しいですよね。そんなキクラゲには一体どんな栄養が含まれていて、どのような健康効果があるのでしょうか。今回はキクラゲに含まれる栄養と健康効果5選についてお伝えしていきます。

 

 

キクラゲに含まれる栄養と健康効果5選について

キクラゲには、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンB群(ビタミンB1ビタミンB2ナイアシン、ビタミンB6、葉酸パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、食物繊維などの栄養が含まれていて、「貧血の予防」「骨や歯の健康維持」「便秘解消」「精神の安定」「美肌効果」などの健康効果があります。

 

貧血の予防

血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な成分のひとつである鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが体内で生成されずに減少してしまい、貧血になってしまいます。キクラゲにはヘモグロビンを生成するのに必要な成分である鉄分が含まれています。また、ホルモンバランスの調整や赤血球の中にあり血液中で鉄や酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するのに必要なビタミンB6や、異常な赤芽球が増えてしまい酸素が減って貧血になるのを防ぐ働きがある葉酸、抗酸化作用によって体に身体に有害な活性酸素を除去し抑制することで、病気などの抵抗力を高めて全身の細胞に酸素を運んでいる赤血球の生成や血流を改善する働きがあるビタミンCや、造血を助ける働きによって貧血を予防する効果がある亜鉛や銅なども含まれているので、キクラゲには貧血を予防する効果があると言えます。

 

骨や歯の健康維持

カルシウムが不足してしまうと、血液中のカルシウム濃度を一定に保つために、骨に貯蔵されているカルシウムを血液中に溶かし出し、カルシウム濃度を一定に保ちます。なので、カルシウム不足が長期間に渡って続いてしまうと、骨がもろくなり、骨粗鬆症や軟骨化症などの病気になりやすくなってしまいます。キクラゲには骨や歯を作るのに必要な主成分であるカルシウムが少量ですが含まれています。また、カルシウムが骨から溶け出してしまい、骨密度が下がるのを防ぐ効果があるマグネシウムや、カルシウムやマグネシウムと結びついて、「リン酸カルシウム」や「リン酸マグネシウム」となって骨や歯を形成する働きがあるリン、吸収されにくいカルシウムの吸収を促進し、骨や歯を丈夫にして骨の強度を高める働きがあるビタミンDなども含まれています。ビタミンDは食品から摂取しなくても、日光を浴びることで人間の体内で合成されるビタミンですが、近年は日光を浴びる機会が少ない方や、紫外線を極度に避ける方などが増えているので、ビタミンDが不足している方が多くなっています。なので、これらの栄養を含んでいるキクラゲには骨や歯を健康に維持する効果があると言えます。

 

便秘解消

キクラゲには便秘解消に良いとされる食物繊維が含まれています。食物繊維は人間の消化酵素では消化されない食事成分のことで、タンパク質、脂質、炭水化物などは、消化液の酵素によって消化され、小腸から体の中に吸収されていきますが、食物繊維は消化酵素の作用を受けずに小腸を通過して大腸まで達し、便の体積を増やす材料となるとともに、大腸内で腸内細菌の餌として腸内環境を整えるなどの働きがあります。また、善玉菌を増やす乳酸菌の栄養素となり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)の働きを活発にして、便通をスムーズにする働きがあるビタミンCも含まれているので、キクラゲには便秘を解消する効果があると言えます。

 

精神の安定

現代社会はストレスを受けることがとても多く、ストレスをためて生活している方が増えています。人間の身体はストレスを感じると、その状況に対応するためにストレスを緩和する働きがある副腎皮質ホルモン(抗ストレスホルモン)を分泌します。キクラゲにはこの抗ストレスホルモンを生成し分泌する際に必要不可欠な成分であるビタミンCが少量ですが含まれています。また、糖質の代謝を促進することでイライラの解消に効果があるビタミンB1や、抗ストレスホルモンの合成を促進する働きによってストレスを緩和する効果があるパントテン酸、感情のバランスを調整し情緒不安定になったり、イライラしやすくなったりするのを防ぐセロトニンと呼ばれる脳内ホルモンの分泌を促す働きがあるビタミンDや、神経の興奮や緊張を緩和する働きによって、神経機能や精神面が不調になるのを防ぐ効果のあるカルシウムなども含まれているので、キクラゲにはストレスを緩和し精神を安定させる効果があると言えます。

 

美肌効果

キクラゲに含まれるビタミンCには美肌作りに欠かせない、コラーゲンの生成を助ける働きや、シミやソバカス、シワや肌荒れ、ニキビの炎症などを防ぐ効果があります。また、血液循環を促すことで、クマやくすみを改善する働きや、肌の新陳代謝を向上させるなどの効果があるナイアシンや、脂質の代謝に関与し過酸化脂質を分解する働きによって、過酸化脂質が原因のひとつとして考えられている大人ニキビを予防する効果のあるビタミンB2なども含まれているので、キクラゲには美肌効果があると言えます。

 

最後に

今回はキクラゲに含まれる栄養と健康効果5選についてお伝えしました。キクラゲはビタミンDや鉄分、食物繊維などの栄養を豊富に含んでいて、「貧血の予防」「骨や歯の健康維持」「便秘解消」「精神の安定」「美肌効果」などの健康効果があるので、健康にいい食材と言えます。