健康にいい!慈姑(くわい)に含まれる栄養と健康効果7選について

 

健康にいい!慈姑(くわい)に含まれる栄養と健康効果7選について

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慈姑(くわい)はオモダカ科に分類される水生多年草であるオモダカの栽培品種で、アジアをはじめ、ヨーロッパやアメリカなどの温帯から熱帯に広く分布しています。根茎を食用として、日本では「芽が出る」縁起の良い食べ物として、おせち料理などでよく食べられます。クワイは甘さとほろ苦さがあり、煮物や素揚げ、炒め物、くわいチップスなどで食べると美味しいですよね。そんなクワイには一体どんな栄養が含まれていて、どのような健康効果があるのでしょうか。今回はクワイに含まれる栄養と健康効果7選についてお伝えしていきます。

 

 

慈姑(くわい)に含まれる栄養と健康効果7選について

クワイには、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンB群(ビタミンB1ビタミンB2ナイアシン、ビタミンB6、葉酸パントテン酸、ビオチン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガンヨウ素、セレン、モリブデン、食物繊維などの栄養が含まれていて、「疲労回復」「ガンの予防」「高血圧の予防」「貧血の予防」「便秘解消」「老化防止」「美肌効果」などの健康効果があります。

 

疲労回復

人間の身体は、病気、栄養不足、運動不足、睡眠不足、ストレスなどによって、疲れてしまうと疲労状態になってしまいます。クワイに含まれるビタミンB群には、エネルギーを生み出すために欠かせない三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解や、代謝に必要な酵素補酵素としてサポートする重要な働きがあり、エネルギー不足による疲労を防ぐ効果があります。また、筋肉を修復することで、筋肉が弱り、内臓の働きが衰えて疲労しやすくなるのを防ぐ働きがあるタンパク質や、血糖値を正常な値に維持することで疲れにくくする働きがある炭水化物(糖質)、疲労回復に効果のある栄養素の吸収を大幅にアップさせる働きがあるビタミンCなども含まれているので、クワイには疲労を回復する効果があると言えます。

 

ガンの予防

ガンは日本人の三大死亡原因の1つとしてされていて、約3人に1人がガンで亡くなっていると言われています。クワイに含まれるモリブデンには発ガン物質の一つである亜硝酸アミンの吸収や蓄積を防ぐ働きによって、ガンを予防する効果があります。また、抗酸化作用によって、ガンの原因物質である増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きがあるビタミンCやビタミンE、セレンなども含まれているので、クワイにはガンを予防する効果があると言えます。

 

高血圧の予防

偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で血圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいますが、クワイに含まれるカリウムには高血圧の原因の一つである過剰に摂取しすぎたナトリウム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きがあります。また、血管を緩めることで、血圧の上昇を抑える働きがあるマグネシウムや、体内で使用されたナトリウムの排出を促進し血圧を下げる働きがあるタンパク質なども含まれているので、クワイには高血圧を予防する効果があると言えます。

 

貧血の予防

血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な成分のひとつである鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが体内で生成されずに減少してしまい、貧血になってしまいます。クワイにはヘモグロビンを生成するのに必要な成分である鉄分が含まれています。また、ホルモンバランスの調整や赤血球の中にあり血液中で鉄や酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するのに必要なビタミンB6や、異常な赤芽球が増えてしまい酸素が減って貧血になるのを防ぐ働きがある葉酸、血液に含まれる鉄が不足した場合に、肝臓に蓄えられている鉄の運搬を補助し、造血を促す作用があるモリブデンや、造血を助ける働きによって貧血を予防する効果がある亜鉛や銅、抗酸化作用によって体に身体に有害な活性酸素を除去し抑制することで、病気などの抵抗力を高めて全身の細胞に酸素を運んでいる赤血球の生成や血流を改善する働きがあるビタミンCやビタミンE、セレンなども含まれているので、クワイには貧血を予防する効果があると言えます。

 

便秘解消

クワイには便秘解消に良いとされる食物繊維が含まれています。食物繊維は人間の消化酵素では消化されない食事成分のことで、タンパク質、脂質、炭水化物などは、消化液の酵素によって消化され、小腸から体の中に吸収されていきますが、食物繊維は消化酵素の作用を受けずに小腸を通過して大腸まで達し、便の体積を増やす材料となるとともに、大腸内で腸内細菌の餌として腸内環境を整えるなどの働きがあります。また、善玉菌を増やす乳酸菌の栄養素となり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)の働きを活発にして、便通をスムーズにする働きがあるビタミンCやビタミンEなども含まれているので、クワイには便秘を解消する効果があると言えます。

 

老化防止

体に侵入したウイルスや細菌を攻撃する働きがある活性酸素が過剰に働くと正常な細胞にも攻撃をしてしまいます。これにより細胞内や核酸、血管内などの体の様々な部位に悪影響を与えてしまい、老化の要因となってしまいます。クワイに含まれるビタミンCやビタミンE、セレンには抗酸化作用があり、増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きによって、活性酸素が過剰に働き正常な細胞を攻撃してしまうのを防ぐ効果があるので、クワイには老化を防止する効果があると言えます。

 

美肌効果

クワイに含まれるビタミンCには美肌作りに欠かせない、コラーゲンの生成を助ける働きや、シミやソバカス、シワや肌荒れ、ニキビの炎症などを防ぐ効果があります。また、血液循環を促すことで、クマやくすみを改善する働きや、肌の新陳代謝を向上させるなどの効果があるナイアシンや、脂質の代謝に関与し過酸化脂質を分解する働きによって、過酸化脂質が原因のひとつとして考えられている大人ニキビを予防する効果のあるビタミンB2、抗酸化作用により体のサビと言われる過酸化物質が生成されるのを防ぎ、くすみの原因を作りにくくする働きがあるビタミンEやセレンなども含まれているので、クワイには美肌効果があると言えます。

 

最後に

今回は慈姑(くわい)に含まれる栄養と健康効果7選についてお伝えしました。クワイはビタミンやミネラルなどの栄養を含んでいて、「疲労回復」「ガンの予防」「高血圧の予防」「貧血の予防」「便秘解消」「老化防止」「美肌効果」などの健康効果があるので、クワイは健康にいい野菜と言えますね。