健康にいい!胡麻(ごま)に含まれる栄養と健康効果9選について

 

健康にいい!胡麻(ごま)に含まれる栄養と健康効果9選について

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ゴマの起源地はサバンナ地帯のスーダン東部と言われていて、約

30種の野生種が生育しています。ゴマは主に種子が食材や食用油

などの油製品の材料として利用され、種子の外皮の色によって、

白ゴマ、黒ゴマ、黄ゴマに分類されます。白ゴマにはほのかな甘

みがあり、黒ゴマは香りが強くコクがあり、黄ゴマは香りが良く

味が濃厚です。そんなゴマには一体どんな栄養が含まれていて、

どのような健康効果があるのでしょうか。今回は胡麻(ごま)に含ま

れる栄養と健康効果9選についてお伝えしていきます。

 

 

胡麻(ごま)に含まれる栄養と健康効果9選について

ゴマには、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンA、ビタミンB

群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉

酸、パントテン酸、ビオチン)、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウ

ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛

銅、マンガン、セレン、クロム、モリブデン、食物繊維、ゴマリ

グナンなどの栄養が含まれていて、「疲労回復」「高血圧の予

防」「貧血の予防」「肥満の予防」「高コレステロールを予防」

「便秘解消」「骨や歯の健康維持」「老化防止」「美肌効果」な

どの健康効果があります。

 

疲労回復

人間の身体は、病気、栄養不足、運動不足、睡眠不足、ストレス

などによって、疲れてしまうと疲労状態になってしまいます。ゴ

マに多く含まれるビタミンB群には、エネルギーを生み出すために

欠かせない三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の分解や代

謝に必要な酵素補酵素としてサポートする重要な働きがありま

す。また、肝臓に過剰な活性酸素が発生し、細胞がダメージを受

けてエネルギーが全身に届きにくくなり、疲れやすい状態になっ

てしまうのを防ぐ働きがあるゴマ特有の成分であるゴマリグナン

や、筋肉を修復することで、筋肉が弱り、内臓の働きが衰えて疲

労しやすくなるのを防ぐ働きがあるタンパク質、血糖値を正常な

値に維持することで疲れにくくする働きがある炭水化物(糖質)など

も含まれているので、ゴマには疲労を回復する効果があると言え

ます。

 

高血圧の予防

偏った食生活、肥満、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどが原因で

血圧が高くなってしまうと高血圧になってしまいますが、ゴマに

含まれるカリウムには高血圧の原因の一つである過剰に摂取しす

ぎたナトリウム(塩分)を排出し、体内の水分濃度を調整する働きが

あります。また、血圧を低下させる効果があるゴマ特有の成分で

あるゴマリグナンや、血管を緩めることで血圧の上昇を抑える働

きがあるマグネシウム、体内で使用されたナトリウムの排出を促

進し血圧を下げる働きがあるタンパク質なども含まれているの

で、ゴマには高血圧を予防する効果があると言えます。

 

貧血の予防

血液中で酸素運搬の役割を果たすヘモグロビンを構成する重要な

成分のひとつである鉄が不足してしまうと、ヘモグロビンが体内

で生成されずに減少してしまい、貧血になってしまいます。ゴマ

にはヘモグロビンを生成するのに必要な成分である鉄が含まれて

います。また、ホルモンバランスの調整や赤血球の中にあり血液

中で鉄や酸素を運んでいるヘモグロビンを生成するのに必要なビ

タミンB6や、異常な赤芽球が増えてしまい酸素が減って貧血にな

るのを防ぐ働きがある葉酸、造血を助ける働きがある亜鉛や銅、

抗酸化作用によって体に身体に有害な活性酸素を除去し抑制する

ことで、病気などの抵抗力を高めて全身の細胞に酸素を運んでい

る赤血球の生成や、血流を改善する働きがあるゴマ特有の成分で

あるゴマリグナンやセレン、ビタミンEなども含まれているので、

ゴマには貧血を予防する効果があると言えます。

 

肥満の予防

ゴマに含まれる特有の成分であるゴマリグナンには肝臓での脂肪

の分解を促進し、脂肪を燃焼しやすくする働きがあります。ま

た、脂肪を分解する働きがあるペルオキシソームという物質を活

性化し、脂質の代謝を高める効果があるセサミンがゴマリグナン

には含まれているので、ゴマには肥満を予防する効果があると言

えます。

 

コレステロールの予防

コレステロールには、善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレス

テロールと、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロール

があります。善玉コレステロールには、血液中に浮遊する余分な

コレステロールや血管壁にくっついたコレステロールを回収し除

去する働きがあり、悪玉コレステロールには善玉コレステロール

と反対に細胞膜などを形成するために血液中にコレステロール

送り出す働きがあります。この悪玉コレステロールが増えすぎて

しまうと血液中にコレステロールが増え、血管壁にくっついてし

まい、血中のコレステロール値が高い状態になってしまいます。

ゴマに含まれる特有の成分であるゴマリグナンには抗酸化作用が

あり、悪玉コレステロール値を下げる働きや、血管を健康な状態

に保ち、血液上昇を抑制する働きなどもあるので、ゴマには高コ

レステロールを予防する効果があると言えます。

 

便秘解消

ゴマには便秘解消に良い食物繊維が含まれています。食物繊維と

は人間の消化酵素では消化されない食事成分のこと言い、タンパ

ク質、脂質、炭水化物などは、消化液の酵素によって消化され、

小腸から体の中に吸収されていきますが、食物繊維は消化酵素

作用を受けずに小腸を通過して大腸まで達し、便の体積を増やす

材料となるとともに、大腸内で腸内細菌の餌として腸内環境を整

えるなどの働きがあります。また、善玉菌を増やす乳酸菌の栄養

素となり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)の働きを活発にして、

便通をスムーズにする働きがあるビタミンEなども含まれているの

で、ゴマには便秘を解消する効果があると言えます。

 

骨や歯の健康維持

ゴマには骨や歯を作るのに必要な主成分であるカルシウムが豊富

に含まれています。また、吸収されにくいカルシウムの吸収を促

進し、骨や歯を丈夫にして骨の強度を高める働きがあるビタミンK

も含まれているので、ゴマには骨や歯の健康を維持する効果があ

ると言えます。

 

老化防止

体に侵入したウイルスや細菌を攻撃する働きがある活性酸素が過

剰に働くと正常な細胞にも攻撃をしてしまいます。これにより細

胞内や核酸、血管内などの体の様々な部位に悪影響を与えてしま

い、老化の要因となってしまいます。ゴマに含まれる特有の成分

であるゴマリグナンやセレン、ビタミンEなどには抗酸化作用があ

り、増えすぎてしまった活性酸素を除去し抑制する働きによっ

て、活性酸素が過剰に働き正常な細胞を攻撃してしまうのを防ぐ

効果があるので、ゴマには老化を防止する効果があると言えま

す。

 

美肌効果

ゴマに含まれる特有の成分であるゴマリグナンやセレン、ビタミ

ンEなどには抗酸化作用があり、体のサビと言われる過酸化物質が

生成されるのを防ぎ、くすみの原因を作りにくくする働きがあり

ます。また、血液循環を促すことで、クマやくすみを改善する働

きや、肌の新陳代謝を向上させるなどの効果があるナイアシン

や、脂質の代謝に関与し過酸化脂質を分解する働きによって、過

酸化脂質が原因のひとつとして考えられている大人ニキビを予防

する効果のあるビタミンB2、肌のターンオーバーを正常に保ち、

肌をスベスベにする働きがあるビタミンAなども含まれているの

で、ゴマには美肌効果があると言えます。

 

最後に

今回は胡麻(ごま)に含まれる栄養と健康効果9選についてお伝えし

ました。ゴマは縄文時代に日本に伝わってきたと言われていて、

仏教が伝来し、肉が食べられなかった時代も肉に代わる高タンパ

ク食品として食べられ古くから日本の食生活を支えてきました。

そんなゴマにはカルシウムや鉄、亜鉛などの日本人に不足しがち

な栄養が豊富に含まれています。ゴマは料理などにかけて食べる

だけで手軽に栄養を摂ることができる食材なので積極的に食べて

いきたいですね。